–各種各国20万強の指定化学物質情報をベースに、Sotas化学調査にて該非判定が可能に–

素材のプラットフォームを目指す化学産業特化のSaaSスタートアップSotas株式会社(所在地:本社 神奈川県川崎市、代表取締役社長:吉元 裕樹、以下「当社」)は、化学産業のサプライチェーンにおける化学調査を簡便化する「Sotas化学調査」にて、独立行政法人 製品技術評価機構が提供する、国内外における化学物質の法規制・有害性情報データベース「NITE CHRIP(ナイトクリップ)」と連携し、ナイトクリップ収載の各種各国20万強の指定化学物質情報をベースに、Sotas化学調査にて該非判定が可能になりましたことをお知らせします。

Sotas化学調査について

化学品の受け渡しを行うには、環境や人体に悪影響を及ぼす可能性がある物質を適切に管理し、含有する化学物質を調査し報告する必要があります。しかしながら化学品に係る法規制は国内外数多く存在し、またそれらは度々内容が変更されるため、その都度改めて調査が必要となります。また調査の際には、常に最新の法規・法令に則した確認が必要であり、対応には膨大な時間を要します。

「Sotas化学調査」は、このような化学サプライチェーンにおける煩雑な化学物質調査を簡便化する製品です。化学品に使用される対象化学物質のSDS(※)に記載の物性・成分情報ならびに取り扱いに関する情報から、該非判定に必要な情報を抜き出し、各種法規情報と照合、該当する法規を自動判定します。また、現状フォルダ管理が中心で煩雑になりがちなSDSのバージョン管理も可能であり、化学品を取り扱う企業における化学物質管理を全面的にサポートします。現在、化学系商社や川上・川下メーカーなど、サプライチェーン全体でご利用いただいています。

(※)SDS 安全シート(Safety Date Sheetの略)は、化学物質および化学物質を含む混合物を譲渡または提供する際に、その化学物質の物理化学的性質や危険性・有害性及び取扱いに関する情報を化学物質等を譲渡または提供する相手方に提供するための文書です。

厚生労働省 職場のあんぜんサイトより引用

アップデート内容

この度のアップデートにて、Sotas化学調査では、NITE CHRIPに収載中の各種各国20万強の指定化学物質をベースに、化学調査を行うことが可能となりました。法規・法令の改正に伴うNITE CHRIPの情報更新に合わせて、Sotas化学調査における法規・法令情報もリアルタイムに更新されるため、常に最新の法規・法令情報との照合が可能です。

NITE CHRIPに収載される法規・法令

国内法規制情報(一例)
・化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(化審法)
・特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律(化管法)
・労働安全衛生法(安衛法)
・毒物及び劇物取締法
・化学兵器の禁止及び特定物質の規制等に関する法律(化学兵器禁止法)
・消防法

外国法規制情報(一例)
・REACH:高懸念物質(SVHC)
・米国:有害物質規制法(TSCA)
・韓国:化評法( K-REACH)
・台湾:TCCSCA/OSHA:既存化学物質

またSotas化学調査において、成分名に加えて、分子式・CAS・SMILES記法(※)による検索が可能となりました。この機能により、対象化学品のCAS等が把握できない場合における調査にもお役立ていただけます。

(※)SMILES記法
化合物の化学構造をある一定のルールに沿って1行の英数字の文字列で表記する記法
通常の化学構造式と比較して、コンピューターで取り扱い易いことが特長